2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「タトゥー」―「閉ざされた家族の愛憎をめぐり、近代社会に潜む深層心理を描く、演劇の持つ官能性に満ちた話題作!」(ちらしより)???

近親相姦は、文字通り、血縁関係にある近親者が性的行為をもつことを指す。それ以上でもそれ以下でもない行為である。しかし、社会的文化的タブーとして扱われている。タブーであることの起源は一向に明らかにされることなく、だから、さまざまな憶測がなさ…

唐組紅テント初体験―「黒手帳に頬紅を」

ちょうど2週間前の5月9日、唐組の紅テントを初体験した。場所は新宿・花園神社で、テントは少し紅色が取れかかってはいるものの、堂々と張ってあった。運動会で見るような白いテントとは違い、遊牧民のものを思わせるような、なんとなくエキゾチックな雰…

涙無しには読めない江藤淳

私は江藤淳の著作を読んだことがない。上野千鶴子の有名なエピソード―『成熟と喪失―“母”の崩壊』を涙無しには読めなかった―で、彼の名を知っているくらいである。そのエピソードを知ったときに『成熟と喪失』を読もうとしたことはあったが、どこで泣いたのか…

湯浅誠とジジェク

昨日は偶然の一致かなあと思うことがあった。新聞のテレビ欄に「生存権を考える」(NHK教育)という番組の紹介(試写室)があって、その番組には「派遣切り」で失職、住む場所も失った労働者を支援してきた派遣村村長の湯浅誠氏が出演するということだっ…